私の歩いてきた道。(仕事編 その13)外資系企業のお話。

 
 
 
私の歩いてきた道。(仕事編 その13)外資系企業のお話。
 
社会人の人生の中で、転職を7回経験して、日本企業 4社と外資系企業4社に勤めました。
 
その中で、外資系企業に勤めた時の気づきを共有したいと思います。
 
最初に入った会社は、日系の医療機器メーカーのT社に入りました。どうも色々合わない事があり、3年目に転職をする事になりました。
 
転職したのは、電子計測とコンピュータのH社でした。こちらに入社した動機の一つが、ボーナスが年間12ヶ月くらいであったためです。
 
ボーナスの固定分が6ヶ月+プロフィットシェア(会社の営業利益の12%を社員に分配する)という形でした。
 
今思えば、第二次大戦でドイツに勝つために、アメリカが優秀な研究者を集めて高周波の研究を行い、
 
ドイツに奪われた制空権を奪い返えした技術を参加したエンジニアに自由に使わせた事によるようです。
 
そのような技術優位で、H社は、高収益の会社でした。
 
 
もう一つ、「従業員株主会」というのがあり、自分の投資した金額の何割かを会社が割増して、
 
アメリカ市場からH社の株を購入する事ができました。
 
こちらに投資をした方が大きな資産形成に成功したお話は聞きました。
 
また、ストックオプションを日本法人でももらえるようになり、従業員の何割かが、その恩恵を被る機会に恵まれました。
 

上納金のお話

 
毎年H社の購買本社から、上納金の相談がありました。
 
購買本社の組織の費用を世界中の各事業部が費用負担しているという構造でした。
 
最初は、上納金なので、断ったり、減額交渉するのは、不可能かなあと思い込んでいました。
 
他の海外事業の人との話の聞くと上納金を断ったり。減額交渉している人を複数見つけました。
 
そこまでするのは?と思いましたが、お金を支払うなら、本社購買の人たちに色々お願いしてみようかなあと思いました。
 
アメリカ系の大手半導体メーカーM社の高額部品の生産中止が発生して生涯使用数量を発注をすることになりました。
 
日本の代理店経由の交渉はあまり進展しなかったので、本社購買の責任者にM社のテキサス本社まで同行してもらい、
 
製品担当部門の部長レベルと交渉して、大幅なコスト削減と在庫保管の合意を得られました。
 

海外の人との付き合い方

 
グローバルな外資系企業に勤めると日本従業員の人は、全体の数パーセントのことが多く、
 
いかに海外の他の事情部や本社の人と付き合うかが重要課題になります。
 
海外出張を年間数回行う仕事についていると、海外出張の大半の時間が、移動とホテルと訪問先で使われるようになりました。
 
楽しいというより、何か流れ作業でこなしている感じになっていました。
 
そんな時に、アメリカの大きな事業部の資材部長さんから、日曜日にサイトツアーのお声がけをいただきました。
 
ショッピングモールやレーザークラフトのお土産屋さんやワイナリー訪問をしていただき、半日ほど過ごしました。
 
別れ際に、「私の事業部の人が日本に行ったら、同じようにホストすることを考えてもらえたら嬉しいなあ」と言われました。
 
そういうことだったのかと思いました。アメリカの方は、お休みに仕事仲間と過ごすことは少ないと聞いていました。
 
だからこそ、その時に一緒に過ごすことで、仲良くなれるんだよと教えてもらったのかなあと思いました。
 
それからは、海外からの購買関連のVisitorが来た時には、
 
「自由なお時間があれば、ご一緒に観光旅行や食事をご一緒しませんか?」とのお声がけを必ずするようにしました。
 
そのため、姫路城や植物園や神戸牛のレストランに行ったりしました。
 
すると、自分が海外に行った時に同じような対応をしてもらえるようになり
 
美味しいレストランや楽しい観光ツアーに招待されるようになり、ビジネスにも良い影響が出るようになりました。
 
以上

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