私の歩いてきた道。(仕事編 その12)サプライヤーマネージメントのお話。
 
1. サプライヤーの評価は、購買業務の中の戦略的な部分です。
 
理由は、サプライヤーを評価する→推奨サプライヤーと非推奨サプライヤーに分ける。
 
→ビジネスを非推奨から推奨に写す。→QCDの改善を確認する。と言う流れです。
 
2. 最初にサプライヤーの評価の話を聞いたのは、30歳くらいのときで、H社にいたときでした。
 
これから、全社的にそのような活動が始まるので、アメリカ本社から先生が来るので、
 
最初の生徒数人を選ぶ事になりその一人に選ばれました。
 
具体的には、TQRDCによって評価すると言う話でした。Tは、技術。Qは、品質。Rは応答性。Dは、納期。Cは、コストです。
 
 
3.会社で2日ほど座学を学んだのちに、コネクターのH社とDisplayのH社にOJTとして訪問する事になりました。
 
4. コネクターのH社は、都内にあり、工程間外注が多く、社内から協力工場、そしてまた社内へ戻るという流れで、
 
工程内の表示(不良品置き場の明確化)などが不十分で最終的には、あまり高い評価になりませんでした。
 
窓口になったH社の方は、貿易課の方でした。英語ができる方が社内にあまりいないので、引っ張り出せれたような感じでした。
 
そのためか、説明が不十分になり、結果その評価が低くなってしまいました。
 
OJTの肝は、それぞれの生徒がつけた点とその理由を先生が質問して、座学で学んだ事の実践ができるようにする事です。
 
5. DisplayのH社は、日本の大手の電機の会社で、英語が流暢な方が窓口になり、昼食もサンドウィッチとドリンクというアメリカ人に合わせた感じでした。
 
TQRDCの実態はそれほどでもありませんでしたが、対応の方の説明がうまく、高い評価になりました。
 
海外ビジターの評価を上げるために、窓口の方の英語力や対応(会議室やランチメニュー)が重要である事を知りました。
 

PSBのお話。

 
6. その後、日本で開発した製品に使う特注ICを10個くらい開発する話があり、国産メーカーのF社とN社を採用しました。
 
しばらくして、アメリカ本社から、なぜ推奨サプライヤーのT社やM社(いずれもアメリカの会社)を使わないのかという詰問メールをいただきました。
 
日本では、アメリカの会社のT社やM社のサービスが不十分な事やTQRDCベースで評価した結果である旨を返信しました。
 
すると、アメリカで特注ICの戦略会議をするので、そこに参加してほしいとの招待状がきました。
 
上司に相談したら、行ってきてねと言われたので、知り合いが一人もいない会議に飛び込みました。
 
その会議は、PSB(Procurement Strategy Board)という名前で、購買戦略会議という意味で、
 
H社のそれぞれのビジネスや地域の代表が約10名集まるものでした。
 
私は、アジアの代表というタイトルがついていました。 
 
この会議に参加する事で、世界のビジネスの特徴の理解が進み、それぞれのキーパーソンとお友達になれたので、人脈が広がりました。
 

垂直購買のお話

 
7. その後、H社に再入社する事になり、記憶媒体のコモディティーの支援をする仕事につきました。
 
こちらで学んだことは、垂直購買という考え方です。
 
H社は、世界でもっともその記憶媒体を買っているので、それぞれのサプライヤーと深い関係があります。
 
世界市場の6割はアメリカの会社。残りは、日本の会社でした。
 
でもその下位レベルのサプライヤーの8割は、日系の会社でした。
 
そのためそれらの日系の会社(10社くらい)と4半期に一度くらい意見交換をしていました。
 
購買と言うより、市場調査で、マーケティング的な動きでした。
 
そんな中で、タイの洪水が発生しました。タイでは、この記憶媒体の8割を生産していると言われ、事業継続の確認が急務となっていました。
 
そのような中、定期的に意見交換をしているH社の営業の方からそれぞれのメーカー・部品メーカーごとのタイにおける事業継続状況をまとめたエクセルシートをもらいました。
 
その会社でも自社の状況はわかるのですが、他社の状況がわからないので、困っていました。
 
それなら、このリストを定期的な意見交換をしている10社と確認して、
 
最新の状況を共有するためのハブになりましょうか?と提案しました。
 
提案は受け入れられたので、毎週、最新のリストを共有して、情報の更新を行いました。
 
その時に、ある会社の情報と他社の情報が食い違うと言う事が発生しました。
 
その時に、2社が言っている事は、TRUE(真実)として、1社のみの場合は、Fault(間違い)としました。
 
タイの洪水のお話は、基幹部品を作っているM社の工場が被害をのがれたので、最悪のケースにならずに済みました。
 

IR情報の活用のお話

 
8。上場会社の公開情報の活用。主要取引先や市場の流れを理解するために、各社のIR情報から四半期ごとの決算発表の録音を聞きながら、決算資料を確認していました。
 
財務諸表の見方を理解する上でも有効でした。
 
また自社の発表を聞く事で、自社内の情報と社外の公開される情報のバランスを理解する事が大切かなと思いました。
 
例:
 
 
 
 
以上